1996年10月7日(月)

(当番:佐藤)

外は見事な秋晴れで、絶好のセミナー日和だった。
僕ははつかねずみの様に4号館に転がり込んだ。
すでに下川さんの鞄が来ていた。
下川さん本体は、4階でコーヒーを煎れてくださっていた。
間もなく、石川さん登場。
しかし、伊藤さん、岩井さん、矢野先生はいなかった。
今日の参加者は、矢野セミナーの人間だけだ。

『あ、今日先生午前中いらっしゃられないんだって。
適当に始めておいてだって。』
下川さんがおっしゃった。午前の部は佐藤が担当。
佐藤のグラフ理論を使った証明は"少し辺"(some edges)だったが、
彼は"有頂点"(There exists a vertex)になっていた。

昼休み、例によって弁当の買い出しのジャンケン。今日は、3人の
ジャンケンでした。石川さんが惜しくも敗け、太田屋に買いだしに行く。

午後は、1時30分から、石川さんが『アイソレイテッド・
シンギュラー・ポイントの場合についての一考察』を講演された。
石川さんのシックでゴージャスでロンバケ(スペシャル)な証明には、
もう秋の気配が感じられた。
また今日の午後から、一仕事終えた伊藤さんが
矢野セミナーに復帰された。

この春、現実世界へと旅立って行った亀井さんからのフロッピー・
ディスクの中身を見ようと、私はパソコンの前に座った。
心地良い緊張感を覚えながら、鼻息荒くキーボードを叩く。
すると突然……(来週へつづく。)

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