11月23日(土) 勤労感謝の日

今日は神田に出かけたので、久しぶりにカレーでも食べようと、 靖国通りから1本入った通りにある、TAJ(タージ) という店に入った。(TEL 03-3294-8588)
実はこの店に入るのは2回目で、 前回来たときは20倍の辛さ のインドカリーを食べたがそれほど辛くなかった
で、この店の目玉メニューに青酸カリー(\1000) というのがある。今日はこれを食べるのが目的だった。
青酸カリーは10分以内に、水無しで食べおわると 無料というのだが、 それでは味わえないので、そんな邪道なことはせず、 きちんとお金を払って食べようと思っていた。

「青酸カリーをください。」
カウンターに座り、ウエイトレスにそう告げると、 店長らしき人が直々にたずねてきた。
「青酸カリーって200倍の辛さですが…」
「僕、前にインドカリーを食べて、たいして辛いと思わなかったので。」
「インドカリーは20倍の辛さで、 青酸カリーはその10倍の辛さですよ。」
そう言われて少したじろいだ私をみて、店長らしき人は、
100倍くらいにしておきますか?」
「じゃあ、とりあえず100倍のをお願いします。」

しばらくして、ウエイトレスが青酸カリーを持ってきた。
辛いのでお気をつけてお召し上がりください。」
「どうもありがとう。」
そんな注意をされたのは初めてだ。

目の前におかれたカレーは赤かった
「この赤いのは、カイエンヌペッパーですか?」
「ええ、カイエンヌペッパーと、あと、チリペッパーです。 カイエンヌペッパーも栽培の仕方で辛さが変わるので、 5種類くらいブレンドしています。」

一口食べてみた。たいして辛くない。 後からくるかと思ってしばらく待ったがくる気配がない。
「これ、思ったほど辛くないですね。 後からくると思ったんですけどこないみたいだし。」
「インドカリーは後からくるようにしてあるんですが、 こっちは一口目で辛くなるようにしています。」
「でも、辛いだけじゃなくて下味がちゃんとつけてあって、おいしいですよ。」
「ありがとうございます。」
店長らしき人と、つい話がはずんだ。
「青酸カリーを注文されるお客さんは、無理にお召し上がりになる方が多くて、 後で体を壊されることが多いんですよ。」
私の普段の食生活を教えてやろうと思ったが、 今日のところは許してやろう
「うちの常連さんで、 いつもビールと200倍の青酸カリーをお召し上がりになる方が いらっしゃるんですけど、その方が、 もっと辛くしてっておっしゃるんですけどねぇ、 200倍以上辛くするとカレーにならないで、ペーストになっちゃうんですよ。」

私は常日頃からカレーを食べるときに水を飲むのは邪道だと 思っている。 当然今日も水を1滴ものまず、100倍の辛さの青酸カリーを平らげた。
「ごちそうさま。」
「ありがとうございます。今度は200倍のをお召し上がりください。 230倍までならできます。」
店長らしき人が答えてくれる。

結局、口の中は、辛くも何とも無かった。
が、しかし…
次へ続く


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