１９９７年９月２５日（木） 晴れ

（当番：佐藤）

夏が終わった。
若かりし頃、海の家でアルバイトをしてた時に、夏にはあんなに賑わっていたビーチに
人っ子ひとりいなくなり、冷蔵庫がポツンと置かれていたのをふと思い出す。

今日は、９月最後のセミナー。
しかし、今日の午前中は、下川さんが thin position の一般の
manifold への拡張の話をされた。
そこはかとなく、林先生の 1,1 knot の話に似ているような気がした。
冷汗を書きながらノートをとる。
"thin position" は日本語にどう訳すのだろう？
１１時１５分頃、岩井さんがいらっしゃった。
午前の参加者は、先生、下川さん、岩井さん、米田君、佐藤でした。

お昼は、はいからにもピザハットのピザをとったので、
お弁当じゃんけんはなしです。
近くにそばの出前もあればいいのに。

某石川君は、遠い異国へ本物の CD-ROM を求めて旅立っています。
一同、涙を流し黙祷を捧げる。

午後は米田君が接ベクトルの微分の話をした。
その後、佐藤が修論の話をした。
しかし、その内容には実は大きな落とし穴がある事を、彼は知る由もなかった…。


「仕方ないんだ。じゃんけんに負けた俺が悪いんだ。」
彼女を刺激しないよう、言葉を選びながら続けた。
「この院生室では、じゃんけんに負けた人が弁当を買いに行く。
これは１８世紀から続く矢野セミナーの伝統なんだ。」
彼女はまだ納得がいかないようだ。
それどころか、今度はじゃんけんに勝った先輩達を、
鬼のような形相で睨みつけ始めた……。

続く（のだろうか？）

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