1997年12月5日(金) 晴れ

(当番:岩井)
昨日、某ニフティーサーブの某フォーラムのフォーラムマネージャー (そのフォーラムで一番偉い人)とお知り会いになって、新宿の某ホテルで夜11時過ぎまで飲んでいた。
彼曰く、「帰ったらフォーラムを新規オープンしないと行けない。」
ニフティーサーブは、インターネット関連の強化をしている最中で、 彼のフォーラムは特にインターネット関連のフォーラムなので、大変なのだそうだ。

で、彼とプログラム談義を交わしたが、なるほどと思ったので、その要約。

MS-DOS の時代のプログラムは、物理学的だった。 論理的にプログラムを作れば、必ず動くし、動かなければ、どこか論理的に違う。

WINDOWS の時代のプログラムは、化学的だ。 ある程度論理的に作るが、論理的に間違ってないのに動かなかったり、 逆に、なぜか分からないけど、変なコードを入れると動いたりする。

インターネット時代のプログラムは、生物学的だ。 プログラマの制御できない(サーバーからの)原理で動いている。 クライアント側でどうあがいても、サーバーが変だとどうしようもないし、 そのサーバーのおかしいところが、クライアント側に増殖するし、 それを避けようというプログラムがクライアント側に増殖していく。

で、彼は最近はサーバー周りのプログラムに力を入れているといっていた。 最近の WINDOW ベースのプログラムを書ける人が少なくなったと嘆いていた。

で、飲みすぎたため、終電で帰ったが、ベッドに横たわってしまった。
しかし、明日はセミナーだ。と思って、4時過ぎから準備をはじめた。
が、疲労と睡魔に襲われ、「やめちゃえば?」と悪魔がささやく。
結局、7時過ぎに寝てしまった。

が、まじめな私は、ちゃんと目覚ましをセットして寝たので、8時半には覚醒した。
覚醒したというのは、体は寝たままという意味である。
9時22分の電車に乗らないと遅刻する。
午前中は私が話すことになっている。
発表者が遅刻すると…
と、いろいろ考えたが、眠いものは眠い。
やめちゃおっかな〜、と思ったが、先週1時間遅刻したしなぁ、と思い、重い体をたたき起こして、 10分後れの電車に乗った。

今日のセミナーは、10時半からだった。
が、大学についたのは10時45分ごろだった。

ところが、セミナーが行われる一研の階段を上っていくと、向こうから、 石川君、佐藤君と、矢野先生がやってくる。
「なんだ〜、こなくてよかったんじゃん」
と思ったのを矢野先生に見透かされて、「すぐはじめるよ。」
と、みんなセミナー室に戻り始めた。
出席者は、石川君、佐藤君と矢野先生。下川君がすっげー遅れてきた。

今日の話は、 Qp 、つまりp進数体についてだった。
余興で、『a が偶数の完全数である必要十分条件は、a=2n-1(2n-1) とかけて、 2n-1 が素数であること』 の証明をした。十分性は先週やったので、必要性だけ。

で、 Qp の性質を一通り証明して、午前のセミナーは終了した。

12時半くらいに終わったので、1時に駒場を発たないと行けない私にも昼食をとる暇があった。
で、久しぶりのお弁当ジャンケンかと思ったが、院生室が先日の引越しにより弁当屋の近所に移動したので、 みんなでお弁当を買いに行った。
弁当屋の隣のケーキ屋では30%引きセールをやっていて、人が道にあふれていた。 で、午後から帰っちゃったので午後のことは知らない。


「あの頃、俺は宵っ張りだった。毎日のように終電で帰っていた。
でも、ポンキッキーズだけはかかさず見て、毎朝必ずじゃかじゃかじゃんけんをしてから大学に行っていた。
が、あの寒い冬の朝、一回くらいじゃんけんをサボってもいいかっ、
と思った日にお弁当じゃんけんに負けたのだ。」
コニーちゃんのじゃんけん姿を彼女の姿に重ねつつ、後悔の念にかられる。

(あとはまかせた。)


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