1996年11月18日(月)
(当番:岩井)
今日、セミナーは佐藤君が話す日だ。
土曜日に友人の小笠から電話があって、
「月曜日は誰が話すの?」
とか聞かれたので、
「佐藤君だよぉ〜ん」
と答えたと思うが、その時私はほとんど睡眠状態だったので、
どう返事したか憶えてない。1つ憶えているのは、
「佐藤君今何やってんの」
と聞かれて、
「普通の(=高次元結び目ではない)結び目じゃないの」
と答えた事くらいか。
で、今日は小笠が来るかと思ったら、
佐藤君でさえも来ていなかった。
定時に揃ったメンバーは、
矢野先生、下川君、石川君、私の4人
で、石川君が、
「モノドロミーが良く分からない」
とか言って、質問していた。
しばらくして、佐藤君登場。健気な佐藤君は恐い下川先輩の命令通り、
下川君の出した宿題を解いて彼の"いぢめ"の標的から逃れようと必死だった。
その問題とは、
「1から15までがかかれたビリヤードの玉から5つ選び、5角形をつくる。
この5角形から幾つかの(含1つ)玉からなる連結な集合を選んで、
その連結成分の数字の和に1から21までの全てが現れるようにせよ。」
(参考文献:「笑わない数学者(Mathematical Goodbye)」森博嗣著、講談社ノベルズ)
というものだった。
佐藤君はこの問題を解いてしまったので、下川君のいじめの対象は
私になるかも知れない。
ああ恐い。
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